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【2026年最新】オーストラリアの電動キックボード|州別ルールと罰金

オーストラリアでヘルメットを着用し1人で電動キックボードに乗り、歩行者の前で速度を落とす留学生とシドニーの街並み

オーストラリアの街を歩くと、歩道の脇や自転車レーンを電動キックボードがすいすい走っていきます。「留学中の移動に便利そう」「自分用に1台買ってもいい?」と考える方も多いのではないでしょうか。

ところが電動キックボードのルールは州ごとに大きく違い、シドニーのあるNSWでは自分で買ったキックボードで公道を走ること自体が違法です。しかも2024〜2026年にかけて、ビクトリア州の恒久合法化、南オーストラリア州の私有解禁、クイーンズランド州の免許義務化と、法改正が相次いでいます。

この記事では、2026年9月23日時点で各州の交通当局・警察が公表している情報をもとに、8つの州・準州のルールを一覧表で比較し、罰金・シェアサービスの使い方・電池火災の注意・保険やアルバイトとの関係まで、留学生とワーキングホリデーの方の目線でまとめました。車の交通ルールは【2026年最新】オーストラリアの交通ルール|制限速度・飲酒運転・駐車標識で詳しく解説しています。

ルールは変わることがあるため、乗る前には必ず州の公式ページで最新の内容を確認してください。留学先の街選びや生活の準備で迷ったら、記事の最後からいつでも無料相談を受け付けています。

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①呼び方と日本のルールとの違い

オーストラリアでは電動キックボードを「e-scooter(イースクーター)」と呼びます。日本語で「電動スクーター」と訳されることもありますが、原付バイクのスクーターとは別物です。法律上は「Personal Mobility Device(PMD)」や、西オーストラリア州では「eRideable」という名前で、電動スケートボードや電動一輪車と同じグループに入っています。

日本では2023年7月1日から、最高20km/hなどの基準を満たす電動キックボードが「特定小型原動機付自転車」として免許なしで乗れるようになりました(警察庁)。オーストラリアとの主な違いは次のとおりです。

項目 日本 オーストラリア
ルールを決める単位 全国共通 州・準州ごとにバラバラ
ヘルメット 努力義務 全州で義務
ナンバー・自賠責 必要 基本的に不要(登録・強制保険なし)
免許 不要(16歳以上) 多くの州で不要。QLDは2026年8月31日から必要
私有車の公道走行 基準を満たせば可 NSW・NTは原則不可

オーストラリアで「日本と同じ感覚」で乗ると、ヘルメットなし・歩道走行・スマホ操作のどれか1つで罰金になりかねません。以下で州ごとの違いを確認していきましょう。

②【一覧表】8州の電動キックボードのルール比較(2026年9月23日時点)

まずは全体像です。「自分で買ったキックボード(私有)で公道を走れるか」と、場所ごとの最高速度を並べました。スマホでは表を横にスクロールしてご覧ください。

州 私有で公道 年齢 歩道 自転車道・共用路 車道(走れる道路)
NSW ✗ 私有地のみ 16歳以上(シェア) ✗ 10km/h(シェア) 20km/h・制限50km/h以下(シェア)
VIC ✓ 16歳以上 ✗ 20km/h 20km/h・制限60km/h以下
QLD ✓ 16歳以上+運転免許 12km/h 25km/h(歩行者の横は12km/h) 25km/h・制限60km/h以下
WA ✓ 16歳以上 10km/h 25km/h 25km/h・制限50km/h以下
SA ✓ 16歳以上 10km/h 共用路10km/h・自転車道25km/h 25km/h・制限50km/h以下(60km/hは自転車レーンのみ)
ACT ✓ 12歳未満は大人の監督 15km/h 25km/h 原則不可(歩道等がない時のみ)
TAS ✓ 16歳以上 15km/h 25km/h 25km/h・制限50km/h以下の生活道路
NT ✗ 200W・10km/h以下のみ 18歳以上(Beamシェア) 15km/h(シェア) 15km/h(シェア) ✗(シェアも不可)
※各州の交通当局・警察の公式ページより作成(2026年9月23日確認)。NSW・NTの速度はシェアの条件。「共用路」はshared path(歩行者と自転車が共用する道)。

次に、車両の規格と、特に罰金が高い「スマホ操作」「ヘルメットなし」を比べます。金額は各州の公式ページに載っているものだけを掲載しています。

州 車両の上限(重さ・最高速度) 飲酒の基準 スマホ操作の罰金 ヘルメットなしの罰金
NSW 公式に記載なし(私有は不可) BAC 0.05 $434 $434
VIC 45kg以下・25km/h BAC 0.05(規格外は0.00) $627 $418
QLD 60kg以下・25km/h BAC 0.05未満 $1,295 公式に記載なし
WA 25kg以下・25km/h 自動車と同じ法律 $500〜$1,000 $50
SA 45kg以下・長さ125cm×幅70cm×高さ135cm以下 影響下の運転は禁止 $72 $133
ACT 60kg以下・25km/h 影響下の運転は禁止 公式に記載なし 公式に記載なし
TAS 45kg未満・25km/h 影響下の運転は禁止 公式に記載なし 公式に記載なし
NT 200W・10km/h(シェアは15km/h) 飲酒・薬物運転の違反は不可(シェア) 公式に記載なし 公式に記載なし
※BACは血中アルコール濃度。VIC・SAの罰金は2026年7月1日時点の額(SAは別途$108の犯罪被害者賦課金)。

⚠ 一覧表から分かる3つのポイント

① 私有キックボードで公道を走れないのはNSWとNT。シドニーで買っても乗れる場所は私有地だけです。

② 「最高25km/h」は全州共通ではありません。VICは20km/h、NSWのシェアは車道20km/h、NTのシェアは15km/hです。

③ 25km/hを超える高速モデルや重すぎるモデルは、どの州でも公道では「無登録の自動車」扱いになります。

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③2024〜2026年の主な法改正と施行日

ここ数年で、電動キックボードのルールは大きく動きました。すでに施行されたもの(確定)と、検討中・予定のものを分けて整理します。

時期 州 内容 状況
2024年9月24日 VIC メルボルン市(City of Melbourne)でシェアの電動キックボードが終了 確定
2024年10月 VIC 2年間のトライアルを経て州全体で恒久的に合法化(私有は2023年4月5日から走行可) 確定
2025年2月1日 NSW 電動キックボード・e-bikeと電池・充電器の販売に安全基準を義務化(2025年8月に試験・認証、2026年2月に表示の義務化) 確定
2025年7月13日 SA 私有の電動キックボードが公道・歩道で合法に 確定
2025年11月1日 NSW 改造e-bikeと電池の電車への持ち込み禁止 確定
2025年12月21日 VIC 公共交通の新規則。駅・車内での電源オン・走行・充電を禁止、トラム・バスは折りたたみ式のみ 確定
2026年7月1日 QLD 罰金の引き上げ、公共の場での飲酒検査、違法車両の押収・破壊、歩行者付近12km/h 確定
2026年8月31日 QLD 16歳以上かつ運転免許(仮免以上)が必要に 確定
2027年2月28日 QLD 2026年7月1日より前に買った車両も25km/hへの速度制限が必須に(猶予期限) 確定
検討中・予定(まだ施行されていないもの)
未定 NSW 私有キックボードの合法化。2024年10月に方針発表、ルール案を検討中 予定(施行日未定)
2026年6月26日〜 SA ルールの見直しを開始。免許要件・速度・走れる道路について意見募集 検討中
2027年3月1日 NSW シェア事業者の承認制度で、台数上限の適用開始(2026年8月14日に規則公布) 予定

特にQLDは「どこを走れるか」だけでなく「誰が乗れるか」まで変わり、全国でもっとも厳しいルールになりました。NSWは合法化の方針こそ出ていますが、2026年9月23日時点でも私有キックボードは違法のままです。

④州別の詳しいルール

オーストラリアで電動キックボードに乗る留学生がヘルメットを着用し1人で歩行者の近くで減速する様子

ここからは州ごとの詳細です。各州とも「規格を満たす車両で、ヘルメットをかぶり、2人乗りをしない」が大前提で、そのうえで走れる場所と速度が変わります。

ニューサウスウェールズ州(NSW)|シドニー

私有で公道 ✗ 歩道・共用路・自転車レーンを含めて違法。乗れるのは私有地のみ
シェア トライアル地域のみ:Wollongong(Neuron)、Forster-Tuncurry(Beam)
シェアの条件 16歳以上、ヘルメット、歩道不可、共用路10km/h・車道と自転車レーン20km/h、制限50km/h以下の道路のみ
主な罰金 歩道走行・20km/h超過・2人乗り・区域外走行 各$144、スマホ操作・ヘルメットなし 各$434

NSWでは、店で売られている電動キックボードを買っても、公道では「無登録・無保険・無免許の自動車」として罰せられる可能性があります(Transport for NSW)。トライアル地域の中でも、乗れるのはシェアの車両だけで、私有は違法です。

州政府は2024年10月に合法化の方針を発表し、ルール案を関係団体と検討していますが、施行日は発表されていません。飲酒はBAC 0.05が基準で、薬物についても自動車と同じ罰則が適用され、運転免許に影響することもあります。

留学生目線のひとこと:シドニー留学では電動キックボードは「移動手段に入らない」と考えるのが安全です。通学は公共交通か自転車・e-bikeで計画しましょう。

ビクトリア州(VIC)|メルボルン

私有で公道 ✓(登録・免許不要)
年齢・装備 16歳以上、ヘルメット、夜間は前後のライト
走れる場所 共用路・自転車道・制限60km/h以下の道路。歩道は不可
速度 どこでも20km/hまで
車両 2輪・ハンドル付き・45kg以下・最高25km/h
主な罰金 規格外車両$1,046、スマホ操作$627、ヘルメットなし$418、歩道$314、2人乗り$261(2026年7月1日時点)

VICは2023年4月5日に私有キックボードの走行が認められ、2024年10月に州全体で恒久化されました。州政府は私有キックボードが約10万台あると推計しています(Victoria Police)。規格外の高速車両は無登録の自動車とみなされ、飲酒の基準も0.05ではなく0.00になります。

メルボルン市(City of Melbourne)では2024年9月24日にシェアが終わりましたが、私有キックボードは市内の道路・自転車レーンを引き続き走れます。ほかの区で借りたシェアのキックボードでメルボルン市内に入ると、区域外として電源が落ちる仕組みになっています(City of Melbourne)。

留学生目線のひとこと:乗りながら飲酒すると$418。飲み会の帰りに乗るのは、罰金だけでなく自分の運転免許にも響くのでやめましょう。

クイーンズランド州(QLD)|ブリスベン・ゴールドコースト

私有で公道 ✓(登録・保険は不要)
年齢・免許 2026年8月31日から16歳以上+運転免許(仮免以上)。州外・海外の同等の免許も可
速度 歩道12km/h、共用路は歩行者の横を通るとき12km/h、自転車道・車道25km/h
走れる道路 制限60km/h以下の道路と自転車レーン、物理的に分離された自転車レーン
車両 60kg以下、幅750mm・高さ1,350mm以下、最高25km/h
主な罰金 スマホ操作$1,295、無免許・16歳未満$518、2人乗り$518、飲酒$518〜(裁判所で最高$6,908)、速度超過$345〜$1,986

QLDは2026年7月1日から罰則を強化し、8月31日から免許要件を加えました。免許が失効・停止中の人は乗れません。12〜17歳は保護者の監督があれば乗れるなどの例外があります(QLD運輸省)。

スマホは手に持つだけでなく、体の上に置いた状態でも違反で、電源が切れていても対象です。ハンドルのホルダーに固定するのはOKです。事故を起こしたら、その場に留まって負傷者を救護し、連絡先を交換する義務があります(StreetSmarts)。

留学生目線のひとこと:シェアでも免許要件は同じです。日本の免許をどう提示するかは、事前にQLD運輸省の海外免許の案内を確認しておきましょう。

西オーストラリア州(WA)|パース

私有で公道 ✓(2021年から)
年齢 16歳以上(16歳未満は200W・10km/h以下の低出力スクーターのみ)
速度 歩道・横断歩道10km/h、自転車道・共用路・車道25km/h
走れる道路 制限50km/h以下の道路と自転車レーン
車両 25kg以下、長さ125cm・幅70cm・高さ135cm以下、最高25km/h(出力の制限なし)
主な罰金 スマホ操作$500〜$1,000、速度超過$100、制限50km/h超の道路$100(70km/h超は$500)、ヘルメットなし$50

WAの特徴は車両の重さの上限が25kgと、全州でいちばん厳しいことです(Road Safety Commission)。横断歩道は降りずに10km/h以下で渡れます。スマホは手に持てませんが、車体のホルダーに固定すれば通話やナビに使えます。

留学生目線のひとこと:パースで中古を買うなら、まず重さを確認。25kgを超えると公道では乗れません。

南オーストラリア州(SA)|アデレード

私有で公道 ✓(2025年7月13日から。免許・登録不要)
年齢・装備 16歳以上、自転車用かバイク用のヘルメット、夜間は前後のライト
速度 歩道・共用路・ビーチ・横断歩道10km/h、自転車道・自転車レーン・制限50km/h以下の道路25km/h
制限60km/hの道路 電動キックボードに限り自転車レーン内のみ可
車両 45kg以下、長さ125cm・幅70cm・高さ135cm以下、ブレーキとベル
主な罰金 速度超過$222、走れない道路$484、ヘルメットなし・2人乗り各$133、スマホ$72(別途$108の賦課金)

SAはトライアル期間を経て、2025年7月13日に私有キックボードを解禁しました(My Licence)。2026年6月26日からは州政府がルールの見直しに着手し、免許要件や速度について意見を募集しましたが、改正内容はまだ決まっていません。

留学生目線のひとこと:SAは電車・トラム・バスに電動キックボードを持ち込めません。「駅まで乗って電車へ」という使い方はできない点に注意です。

オーストラリア首都特別地域(ACT)|キャンベラ

私有で公道 ✓(シェアはLime)
年齢 12歳未満は大人の監督が必要。Limeは16歳以上
走れる場所 歩道・共用路・道路脇の芝生帯。車道は歩道などがない、または使えないときだけ
速度 歩道15km/h、共用路・自転車道25km/h、横断歩道の手前と横断中10km/h
車両 60kg以下、長さ1,250mm・幅700mm・高さ1,350mm以下、最高25km/h

ACTはほかの州と違い、車道ではなく歩道と共用路を走るのが基本です(ACT City Services)。規格を満たさない車両は私有地でしか乗れません。罰金額は公式ページに記載がありませんでした。

タスマニア州(TAS)|ホバート

私有で公道 ✓(2021年12月1日から。登録・強制保険は不要)
年齢 16歳以上(16歳未満は200W・10km/h以下のみ)
速度 歩道15km/h、共用路・自転車道・車道25km/h
走れる道路 制限50km/h以下で、中央線や中央分離帯がない生活道路など
車両 45kg未満、長さ125cm・幅70cm・高さ135cm未満、最高25km/h

TASでは私有とシェアに同じルールが適用されます。警察はルール違反の車両を一時的に没収できます(Transport Services Tasmania)。罰金額は公式ページに記載がありませんでした。

ノーザンテリトリー(NT)|ダーウィン

私有で公道 ✗ 公道で乗れるのは200W・10km/h以下の低出力スクーターのみ
シェア ダーウィンのBeam(最高15km/h)
シェアの条件 18歳以上、ヘルメット、歩道・共用路・自転車道など。車道は自転車レーンも不可
違反した場合 無登録・無保険の車両の運転、無免許運転の罰金、デメリットポイント、免許取消の可能性

NT政府は「私用に売られている電動キックボードの多くは定義に当てはまらない」と明記しており、一般的な私有キックボードは公道で乗れません(NT.GOV.AU)。シェアのBeamは、Bagot Road・Trower Road・Stuart Highway沿いは走行不可、Mitchell Streetの一部は20時〜6時に走行不可といった細かい制限があります。

⑤シェアサービスの使い方と注意点

シェアの電動キックボードを登録から駐輪まで4ステップで使う様子を示したイラスト。ヘルメット着用も明示

短期の留学やワーホリなら、自分で買うよりシェアを使うほうが現実的です。2026年9月23日時点で公式に確認できた主な運行地域は次のとおりです。

運営会社 主な運行地域(公式に確認できたもの)
Lime ブリスベン、キャンベラ、ゴールドコースト、ポートフィリップ(メルボルン南部)など
Neuron ブリスベン、ウーロンゴン、ポートフィリップなど
Beam アデレード、ダーウィン、ケアンズ、マッカイ、バンバリー、スターリング、フォースター・タンカリーなど
※自治体・運営会社の公式ページと報道より。運行地域は変わるため、利用前にアプリで確認してください。BeamとNeuronは2025年9月22日に経営統合し、両ブランドとも存続しています。

使い方はどの会社もほぼ同じです。ブリスベン市の案内(Brisbane City Council)に沿うと、次の流れになります。

  1. 運営会社のアプリをダウンロードして登録する
  2. アプリの地図で近くの車両と駐輪エリアを探す
  3. アプリで解錠し、ブレーキなどを確認して付属のヘルメットをかぶる
  4. 駐輪エリアなど安全な場所に止めて、アプリで利用を終える

💡 シェアを使うときのコツ

① 料金は街や時期で変わります。解錠前にアプリで料金を確認しましょう。

② 運行区域の外や走行禁止エリアに入ると、減速したり止まったりします(ジオフェンス)。

③ 乗り捨てはNG。歩道や入口をふさぐと駐輪違反になり、QLDでは$172の罰金です。

⑥リチウム電池の火災と公共交通への持ち込み

電動キックボードのリチウム電池火災を防ぐため充電中に目を離さず玄関を避け純正充電器を使う4つの習慣

電動キックボードで最も注意したいのが電池の火災です。NSWではリチウムイオン電池の火災が2022年の165件から、2023年272件、2024年は少なくとも318件へと増え、2024年には2人が亡くなりました(Fire and Rescue NSW)。南西シドニーでは電動キックボードが爆発・炎上して2人がケガをし、不適合の充電器と改造車両の組み合わせが原因とみられています。

NSWでは2025年2月1日から電動キックボードと電池・充電器の販売に安全基準が義務づけられ、2026年2月からは認証と安全マークの表示も必要になりました。違反した販売業者には最高$825,000の罰金があります(NSW Government)。

⚠ 家で充電するときに守りたいこと

① 寝ている間や外出中に充電しない。満充電になったら外す。

② ベッドやソファの上、玄関や部屋の出口付近で充電・保管しない。

③ 付属か認証済みの充電器を使い、ふくらんだ・熱い・においがする電池は使わない。

④ 古い電池はゴミ箱に捨てず、電池の回収場所へ。

シェアハウスでは玄関や廊下に置きたくなりますが、火が出たときに逃げ道をふさぎます。FRNSWは出口付近で充電しないよう呼びかけており、最近の火災のうち少なくとも3件では住人が炎に閉じ込められ、窓から逃げたと説明しています。公共交通への持ち込みも、火災対策で州ごとに制限があります。

州 公共交通への持ち込み(公式に確認できたもの)
VIC 2025年12月21日から、駅・車内で電源オン・走行・充電は禁止(大人$508.78)。トラム・バスは折りたたみ式のみ
SA 電車・トラム・バスとも持ち込み不可
QLD 南東部の電車は私有キックボード可(6両編成の先頭・最後尾車両、1両2台まで)。商用のシェア車両は不可
NSW 2025年11月1日から改造e-bikeと電池は電車に持ち込み禁止(罰金$400)
ACT バスは運転手の判断で車内に持ち込み可(前部のラックは不可)。Limeと折りたためない車両は不可
NT・TAS NTのBeamは持ち込み禁止。TASは各事業者が判断
※WAは今回の確認では公式の記載を確認できなかったため、Transperthの案内でご確認ください。

⑦留学生・ワーホリが知っておきたいこと

事故・ケガと保険

電動キックボードは登録も強制保険もないため、事故で相手にケガをさせたり物を壊したりすると、自分で賠償しなければならない可能性があります。SA政府も、第三者へのケガや物損には責任を負いうるとして保険の検討をすすめています。

留学生が加入するOSHC(留学生保険)や海外旅行保険は、自分のケガの治療には使えることが多い一方、相手への賠償は別です。海外旅行保険の個人賠償責任は、モーター付きの乗り物の使用を対象外にしている契約が少なくないため、乗る前に約款を確認してください。シェアを使う場合は、運営会社の保険でどこまでカバーされるかを利用規約で確認しましょう。

事故でケガ人が出たら000に電話し、その場に留まって連絡先を交換します。緊急時の動き方は【2026年最新】オーストラリア緊急時の連絡先|000・領事館・紛失対応、軽いケガで病院にかかるときは【2026年最新】オーストラリアのGP受診ガイド|保険・料金・日本語病院をご覧ください。

罰金を払わないとどうなるか

罰金を放置すると、追加の手数料がかかり、最終的には強制的に回収されます。NSWの場合、期限内に払わないとリマインダーが届き、さらに放置すると追加費用つきの督促になり、運転免許や、海外の免許でNSWを運転する権利(visiting driver privilege)が停止されることがあります。その後は給与や口座からの差し押さえに進みます(Legal Aid NSW)。

ワーホリでレンタカー旅行を考えている方にとって、運転の権利が止まるのは大きな痛手です。罰金は届いたらすぐに払うか、分割払いなどの相談をしましょう。

配達のアルバイトで使えるか

ワーホリで人気のフードデリバリーですが、Uber Eatsのオーストラリア公式ページは「レジャー用の電動キックボードは配達車両として受け付けていない」と明記しています(Uber Eats)。配達に使えるのは自転車・e-bike(自転車安全テストあり)、または免許と登録が必要な車・バイクです。

📌 買う前のチェックリスト

① 住む州で私有キックボードが合法か(NSW・NTは原則不可)

② 重さと最高速度が州の上限内か(WAは25kg以下、全州で25km/h以下)

③ NSWで買うなら認証マークがあるか。帰国時に手放す方法も考えておく

⑧e-bike(電動アシスト自転車)との違い

e-bikeはペダルをこいで進む自転車で、多くの州で自転車と同じルールが適用されます。NT政府の定義では、欧州規格EN 15194を満たす最大250W・25km/hまでのアシストがあるもの、または最大200Wのものがe-bikeです。電動キックボードと違って車道を走れる範囲が広く、配達の仕事にも使えます。

一方で、普通の自転車にモーターと電池を後付けした「改造e-bike」は、NSWとVICで電車への持ち込みが禁止されるなど、規制が強まっています。通学と配達の両方に使いたい方は、改造品ではなく規格に適合したe-bikeを選びましょう。

ワーホリの仕事探しや現地の生活準備も、お気軽にご相談ください!

よくある質問(FAQ)

Q. オーストラリアで自分で買った電動キックボードに乗れますか?
A. 州によります。
VIC・QLD・WA・SA・ACT・TASでは、州の規格を満たす私有キックボードで決められた場所を走れます。NSWは私有地以外では違法で、NTも一般的な電動キックボードは公道で乗れません。規格外の高速モデルはどの州でも公道では乗れないので、買う前に重さと最高速度を確認してください。

Q. シドニーで電動キックボードに乗っても大丈夫ですか?
A. 私有キックボードで公道を走るのは違法です。
2026年9月23日時点では、シドニーを含むNSWで私有キックボードを公道・歩道・自転車レーンで走らせるのは違法です。シェアもWollongongとForster-Tuncurryのトライアル地域に限られ、シドニー中心部では借りられません。州政府は合法化を検討中ですが、施行日は決まっていません。

Q. 日本の運転免許でクイーンズランド州の電動キックボードに乗れますか?
A. 海外の同等の免許も認められると公式に明記されています。
QLD政府は、2026年8月31日からの免許要件について州外・海外の同等の免許も認めると明記しています。ただし免許が失効・停止中だと乗れません。日本の免許をどう提示すればよいか(英訳の携帯など)は、QLD運輸省の海外免許のページで事前に確認してください。

Q. 電動キックボードでUber Eatsの配達はできますか?
A. できません。
Uber Eatsのオーストラリア公式ページは、レジャー用の電動キックボードを配達車両として受け付けていないと明記しています。配達するなら自転車かe-bike(安全テストあり)、または免許と登録が必要な車・バイクになります。

Q. 電動キックボードを電車やバスに持ち込めますか?
A. 州と乗り物によって違います。
SAは電車・トラム・バスすべて持ち込み不可、VICはトラムとバスは折りたたみ式のみで、駅や車内で電源を入れる・乗る・充電するのは罰金対象です。シェアのキックボードはNTやACTで公共交通への持ち込みが禁止されています。乗る前に各州の交通機関の公式ページを確認してください。

Q. 事故を起こしたとき、留学生の保険で補償されますか?
A. 相手への賠償は対象外のことがあります。
自分のケガの治療はOSHCや海外旅行保険の対象になることが多い一方、相手へのケガや物損の賠償は対象外のことがあります。海外旅行保険の個人賠償責任は、モーター付きの乗り物の使用を除外している契約が少なくありません。乗る前に保険の約款を確認し、シェアなら運営会社の保険の範囲も利用規約で確認してください。

この記事の情報源

この記事は、2026年9月23日時点で各州の交通当局・警察などが公表している情報にもとづいて作成しています。ルール・罰金額・運行地域は変わることがあるため、乗る前には必ず州の公式ページで最新の内容をご確認ください。


まとめ

オーストラリアの電動キックボードは、州によって「乗れる・乗れない」から速度・年齢・罰金まで大きく違います。2026年9月23日時点で、私有キックボードで公道を走れないのはNSWとNT。QLDは8月31日から運転免許が必要になり、VICは最高20km/h、WAは車両25kgまでと、州ごとの「落とし穴」があります。

シドニーに住むなら電動キックボードは移動手段から外し、メルボルン・ブリスベン・パース・アデレードなら、規格とヘルメット、スマホのルールを守ったうえで活用できます。短期の滞在ならシェアのほうが手軽ですが、事故の賠償は自分の保険でカバーされないこともある点を忘れずに。

まずは住む予定の州の公式ページを確認し、通学や通勤の手段を具体的に考えてみましょう。留学先の街選びから生活の準備まで、分からないことがあればお気軽にご相談ください。


アイエス留学のサポート

電動キックボードのように、オーストラリアでは州によってルールが大きく変わることがたくさんあります。住む街を決めるときは、学校だけでなく、通学手段や暮らしのルールまで含めて考えることが大切です。

アイエス留学は、30年以上・30,000人以上の留学生をサポートしてきました。2025年7月からは、オーストラリア政府登録の日本人移民代理人(MARN)による日本語でのビザ相談も始めています。これまで培った経験と専門知識を活かし、失敗しない学校・コース選びから、戦略的なビザ申請まで一人ひとりに合わせたサポートをご提供します。

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